「報道現場」望月衣塑子著

公開日: 更新日:

 記者会見のたびに当時の菅官房長官に政権への不都合な質問を繰り返してきた新聞記者の最新作。

 自身はコロナを理由に会見場への出入りができなくなったが、それ以前から始まっていた都合の悪い質問をする記者に「質問をさせない」「参加させない」官邸の巧妙な手口や、同業記者たちの圧力など、官邸記者会見の舞台裏を明かす。

 さらに安倍政権が強行しようとした検察庁法改正の寸前に発覚した賭けマージャン問題を取り上げ、記者が権力者に接近して情報をもらう「抱きつき取材」と称される手法について自省を込めて考える。

 その他、著者が取材を続ける菅前首相による日本学術会議の任命拒否問題や出入国管理局で収容中のスリランカ人死亡事件など。問題の深層を伝えながら、「報道の在り方」について思索する。

(KADOKAWA 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る