「翔平選手と翔平ちゃん」川﨑静葉著

公開日: 更新日:

 著者は妊娠30週の時、胎児に異常があることを知らされた。心臓の左心室がほとんど動いておらず、右心室が頑張って血液を循環させているというのだ。32週で帝王切開で出産。大谷翔平選手のように、世界を翔(かけ)る子になってほしいと、「翔平」と名付けた。

 翔平ちゃんは小さな体に2台の補助人工心臓(ベルリンハート)を着けて生きることになる。

「翔平もベルリンハートが2つで、二刀流やな!」

 1歳6カ月になった頃、米国テキサス州で心臓移植手術を受けるために募金活動をしてくれた「しょうへいくんを救う会」のメンバーが、大谷翔平選手と会わせたいと考えた。難病の子どもたちの命を救う活動につながった2人の翔平の出会いを描く。

(光文社 1000円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    草間リチャード敬太容疑者が逮捕…コンビニバイトと掛け持ちの苦労人だったが横山裕のセレクトに難あり?

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  4. 4

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  5. 5

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  1. 6

    まさかの故障で失意の最中「お前はラッキー」…トシさんの言葉がなければ今の俺はいない

  2. 7

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  3. 8

    米倉涼子の"体調問題"が各界に波紋…空白の1カ月間に一体何が? ドラマ降板情報も

  4. 9

    参政党の党勢拡大に早くも陰り…「聖地」加賀市で“親密”現職市長が惨敗落選の波乱

  5. 10

    公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情