「デカメロン・プロジェクト」ニューヨーク・タイムズ・マガジン編 マーガレット・アトウッドほか著 藤井光ほか訳

公開日: 更新日:

 2019年に「私」が入居したニューヨークのアパートは、ウイルス禍により入居者の半分が消えた。別荘に避難したり、実家に戻ったり、入院したりしている。

 管理人のアンドレスは空き部屋のドアに目印の「V」を書いている。同じアパートに住んでいるピラールはコロンビアからやってきたピアニストなので、私はリモートでピアノのレッスンができるように設定しようかと声をかけた。彼女は、画面上ではみんながつながっているという幻想が生まれるが、ここを出ていけない私たちは見捨てられたのに、どうして目を背けるの? と言った。

 ペストが猛威を振るった時代に書かれた「デカメロン」のように、コロナ禍に生まれた29の物語。

(河出書房新社 3135円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ前監督・吉井理人氏が佐々木朗希を語る「“返事もしなかった頃”から間違いなく成長しています」

  2. 2

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」

  3. 3

    矢沢永吉ライブは『永ちゃんコール』禁止で対策も…B'z『客の大熱唱』とも通じる“深刻な悩み”

  4. 4

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  5. 5

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  1. 6

    巨人ドラ1岡本和真 本塁打1本「小遣い1万円」に祖父母悲鳴

  2. 7

    「将軍 SHOGUN」シーズン2も撮影開始 2026年は柄本明、平岳大ら海外進出する日本人俳優に注目

  3. 8

    辰己涼介は楽天残留が濃厚 ソフトバンク東浜巨らFA行使“残り物”たちの気になる行方

  4. 9

    新大関・安青錦に追い風? 八角理事長が看破した横綱・大の里「左肩回復遅れ」

  5. 10

    ブルージェイズ岡本和真に「村上宗隆の2倍」の値段がついたカラクリ