「スピッツ論」伏見瞬著

公開日: 更新日:

 30年以上も活動を続け、今も現役のポップミュージックのバンド、スピッツ。結成はバンドブーム最中の1987年。翌年、新宿ロフトでのワンマンライブを経て91年、メジャーデビューする。

 湾岸戦争が始まり、バブルがはじけ、金融機関が破綻するという混迷の時代だった。

 小野島大は「ミュージック・マガジン」で、スピッツの初期の作品がこのような時代の終焉を予言していたと喝破する。スピッツの音楽の特徴は「分裂」である。「僕の天使マリ」や「流れ星」などの楽曲には、陽と陰、希求と絶望、陶酔と虚無、現在と非現在といった対極的な要素が詰め込まれている。その分裂の強烈さが聴く者のハートをわしづかみにし、「誰も触れない」位置にスピッツを押し上げたのだ。

 楽曲の歌詞を子細に分析して、スピッツの本質に迫る。

(イースト・プレス 1870円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ前監督・吉井理人氏が佐々木朗希を語る「“返事もしなかった頃”から間違いなく成長しています」

  2. 2

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」

  3. 3

    矢沢永吉ライブは『永ちゃんコール』禁止で対策も…B'z『客の大熱唱』とも通じる“深刻な悩み”

  4. 4

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  5. 5

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  1. 6

    巨人ドラ1岡本和真 本塁打1本「小遣い1万円」に祖父母悲鳴

  2. 7

    「将軍 SHOGUN」シーズン2も撮影開始 2026年は柄本明、平岳大ら海外進出する日本人俳優に注目

  3. 8

    辰己涼介は楽天残留が濃厚 ソフトバンク東浜巨らFA行使“残り物”たちの気になる行方

  4. 9

    新大関・安青錦に追い風? 八角理事長が看破した横綱・大の里「左肩回復遅れ」

  5. 10

    ブルージェイズ岡本和真に「村上宗隆の2倍」の値段がついたカラクリ