「ガーナに消えた男」クワイ・クァーティ著 渡辺義久訳

公開日: 更新日:

 ガーナ警察庁の女性巡査エマは、総監から性的暴行を受け反撃。警察をクビになり、探偵事務所で働き始める。一方、アメリカ・ワシントンDCに住むゴードンは、SNSで知り合ったガーナ人のヘレナと親しくなる。ゴードンの亡妻もガーナ人だった。

 ゴードンの息子デレクは、父親が交通事故で入院中のヘレナの妹の治療費を支援していると知り、詐欺を疑う。調べると、ガーナでは霊能者を通して得た呪術的な力を用いる詐欺集団「サカワ」が暗躍しているらしい。息子から忠告されたゴードンだが、ヘレナを信じ、ガーナに向かう。

 2カ月後、エマの事務所に連絡が途絶えた父親を捜してほしいとデレクが依頼に来る。

 汚職がはびこる政情不安なガーナを舞台に描く長編探偵小説。

(早川書房 2640円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態