「ブラックガード」木内一裕著

公開日: 更新日:

 私立探偵の矢能に依頼が来た。正岡道明という老人に正体不明のサトウという男から電話があり、2億円で買ってほしいものがあると言う。正岡には思い当たるものがあった。その交渉のために矢能を雇えという指示だったが、矢能は断った。

 ところが、19歳の正岡の孫娘が誘拐されるという事件が発生。正岡は2億円の「商品」のことを警察に知られたくない。矢能は正岡の部下の田崎と2億円を運ぶことに。廃工場でサトウに金を渡し、「商品」の寺西という男を背中の入れ墨で田崎が本人確認をした上で受け取った。そして、サトウから孫娘がいる部屋の鍵を受け取ると、田崎は寺西を銃で撃ち殺す。

 元ヤクザの探偵が、難解な事件に立ち向かう。

(講談社 1760円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  5. 5

    オリックスまさかのドラフト戦略 「凶作」の高校生総ざらいで"急がば回れ"

  1. 6

    ヤクルト2位 モイセエフ・ニキータ 《生きていくために日本に来ました》父が明かす壮絶半生

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    “代役”白石聖が窮地を救うか? 期待しかないNHK大河ドラマ『豊臣兄弟』に思わぬ落とし穴

  4. 9

    福山雅治は"フジ不適切会合参加"報道でも紅白で白組大トリの可能性も十分…出場を容認するNHKの思惑

  5. 10

    バスタオル一枚の星野監督は鬼の形相でダッシュ、そのまま俺は飛び蹴りを食らった