「死が招く」ポール・アルテ著 平岡敦訳

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 ロンドン警視庁の刑事カニンガムは、その夜、恋人の父親で推理作家のヴィカーズから夕食会に招かれる。招待のことは他言無用と念を押された彼は、恋人との約束をキャンセルして指定の時間に屋敷を訪ねるが、夫人は何も知らされていなかった。

 しかし、新聞記者のスプリンガーも同じ招待状をもって現れる。夫人によるとヴィカーズは仕事部屋に籠もっているという。不審を抱いたカニンガムらがドアを破ると、夕食の支度が整ったテーブルでヴィカーズが死んでいた。駆け付けたハースト警部は自殺と断定するが、同行した犯罪学者のツイスト博士はすぐに他殺と見破る。現場の状況は、ヴィカーズが執筆中の新作に描かれた事件現場と同じだった。

 人気「ツイスト博士」シリーズ第2弾。

(早川書房 1232円)

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