「プリズム」貫井徳郎著

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 小学5年の真司のクラスの担任・ミツコ先生が死んだ。真司はクラスメートの柴野と山名、村瀬とともに事件について情報を集める。ミツコ先生は、ガラス切りで窓の鍵を開けた侵入者によって殺されたらしい。凶器は置き時計で、部屋には荒らされた様子はなかったという。さらに、現場に隣のクラスの担任・南条先生から送られてきた睡眠薬入りのチョコレートがあったという情報も飛び込んでくる。

 学級委員の山名は、南条に直接疑問をぶつけるが、南条は睡眠薬のことは完全否定。真司らは、南条と交際中だと分かった桜井先生に疑いの目を向ける。一方、警察の事情聴取を受けた桜井は、ミツコ先生の妹・杏子に会いに行く。

 関係者それぞれの視点から事件の真相に迫る長編本格ミステリー。

(実業之日本社 792円)

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