第一話 倫理的にあり得ない(7)離婚の条件に親権を要求
声を詰まらせた香奈江に、涼子は紅茶を勧めた。香奈江が来たときに貴山が淹れたものだ。香奈江は紅茶を少し口にして、話を続ける。
「安生が変わったのは、結婚してから三年目でした。いつも明るかった人が笑わなくなり、暗い顔で自分の部屋に閉じこもるようになったんです。なにを訊いても、…
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