「悪魔はいつもそこに」ドナルド・レイ・ポロック著 熊谷千寿訳

公開日: 更新日:

「悪魔はいつもそこに」ドナルド・レイ・ポロック著 熊谷千寿訳

 1945年秋、ウィラードは戦地から帰還。母親のエマは、息子を信心深いヘレンと結婚させようと待ち構えていたが、ウィラードはウエートレスのシャーロットと結婚、息子アーヴィンを授かる。

 10年後、ウィラードは病に侵された妻を救おうと、森の中で神へ祈り続ける。ウィラードの行動はエスカレートし、ついにいけにえとして大家を殺し神に捧げるが、シャーロットは苦しみの中で息絶える。

 葬式を終えた日、アーヴィンは森の中で父の遺体を見つける。エマに引き取られたアーヴィンは、夫に殺されたヘレンが残した娘レノラと兄妹のように育つ。同じ頃、保安官の妹サンディーは夫の欲求を満たすため、遠出をしてはヒッチハイクする男たちを「狩る」日々を送る。

 いくつもの犯罪が交差する長編ノワール。

(新潮社 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  2. 2

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  3. 3

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  4. 4

    清原果耶「初恋DOGs」にファン失望気味も…《低視聴率女王》待ったなしとは言い切れないウラ事情

  5. 5

    会議室で拍手が沸き起こったほどの良曲は売れなかった

  1. 6

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  2. 7

    兵庫は参院選でまた大混乱! 泉房穂氏が強いられる“ステルス戦”の背景にN党・立花氏らによる執拗な嫌がらせ

  3. 8

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  4. 9

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  5. 10

    新横綱大の里が直面する「遠方への出稽古慣れ」…車での長距離移動は避けて通れない試練に