「日蓮」佐藤賢一著

公開日: 更新日:

「日蓮」佐藤賢一著

 日蓮宗の開祖・日蓮の半生を描く歴史長編。

 建長5(1253)年、日蓮は故郷・安房の清澄寺に帰山。漁師の家に生まれ、16歳で得度した日蓮は、「日本一の智者となしたまえ」と寺の本尊の虚空菩薩に願をかけ、17歳で鎌倉を皮切りに、比叡山など京畿の寺々で学問三昧の日々を過ごし、32歳になっていた。そして今、己が究めた仏法を世に広めるため、清澄寺に戻ってきたのだ。

 集まった人々の前で説法を始めた日蓮は、法華経こそが最上の教えであり、念仏は悪だと断言。居合わせた地頭の東条景信の怒りを買い、日蓮は破門され、故郷を追われる。

 権力者の北条氏を敵に回し、斬首の危機や佐渡流罪など、幾多の困難を乗り越え、衆生を救うために自らの信念に生きたその半生を克明に描く。

(新潮社 880円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相、病気を理由に辞任? 囁かれるショートリリーフは麻生指名で「茂木敏充」か

  2. 2

    嵐活動終了で松本潤との「結婚待望論」再燃も…キッパリ否定の井上真央が送る“幸せシングルライフ”と結婚観

  3. 3

    「中傷動画」疑惑で高市首相またブチ切れ答弁連発し逃げ切り画策も…露呈した重大な“落とし穴”

  4. 4

    「笑点」新メンバー春風亭一之輔に“新司会就任”密約説…注目は木久扇、好楽、小遊三の進退

  5. 5

    大谷翔平が負傷して出血…ドジャース指揮官は軽症強調もサイ・ヤング賞に悪影響を及ぼす懸念

  1. 6

    見上愛は桐朋女子中高から日芸演劇学科に進んで演出家を志す 大学同級生・河合優実との本当の関係

  2. 7

    ハリボテの実質賃金「4カ月連続プラス」…巨額の税金つぎ込んだ補助金政策で“ゲタ履き”が実態

  3. 8

    6月7日に「笑点が重大発表」座布団運び山田隆夫は本当に勇退するのか? 「くん」が「さん」に変わった哀愁

  4. 9

    巨人橋上監督代行が坂本勇人に肩入れする事情…出場メンバーとオーダーに“唯一”口を出した

  5. 10

    遠藤航「W杯欠場」の可能性浮上…森保監督が代表引退したはずの吉田麻也を呼び寄せた深謀遠慮