「シャルル・ドゥ・ゴール」佐藤賢一著

公開日: 更新日:

 20世紀の激動期、フランスを率いた偉大な政治家の本格評伝。

 ドゥ・ゴールは、1890年11月、フランス北東部の工業都市リールで生まれ、パリで育つ。父親は優秀な教育者だった。陸軍士官学校を卒業した氏は、間もなく始まった第1次世界大戦に出征。戦後も階級を上げながら、軍の近代化を提唱し続ける氏だが、やがて孤立していく。

 そんな中、第2次世界大戦が開戦。ドゥ・ゴールは戦功をあげるが、フランスはドイツ軍の猛攻に遭い戦況は圧倒的不利に。政府内で降伏の論議が進む中、徹底抗戦派の氏はレイノー首相によって国防陸軍次官に任命され入閣。しかし、内閣が倒壊し、停戦派のペタンが首相に就任してしまう。

 氏はロンドンからフランス国民に徹底抗戦を呼びかける。

(KADOKAWA 1364円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」