「宙(そら)わたる教室」伊与原新著

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「宙(そら)わたる教室」伊与原新著

 東新宿高校の定時制はフィリピンとのハーフなど、さまざまな事情を抱える生徒が多い。廃棄物回収の仕事をしている柳田岳人は、麻薬の売人に頼まれて販売ルートをつくるために高校に行っている。担任の藤竹から、自分には読み書きが困難な学習障害があることを教えられて、自分はバカではなかったのだと知った。藤竹は、定時制の教員は高校生活をあきらめた生徒がそれを取り戻す場所を用意して待っていると言う。

 ある日、実験をするのでたばこを持ってきてほしいと藤竹が頼んだ。教室にささやかな“青空”をつくると。

 科学部をつくって「火星のクレーター」再現を目指す定時制高校生を描く青春小説。

(文藝春秋 1760円)

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