「男性の性暴力被害」宮﨑浩一、西岡真由美著

公開日: 更新日:

「男性の性暴力被害」宮﨑浩一、西岡真由美著

 ジャニーズ問題でも明らかなように性暴力被害は、女性だけでなく男性をはじめ、どのような人にも起こり得ること。

 しかし、社会には「男性は性暴力被害に遭わない」「遭ったとしても女性ほど傷つかない」などの思い込みがあり、サポート体制も十分ではない。性暴力被害に遭えば、男性も傷つくし、尊厳が侵害され、その影響は計り知れない。

 それでも、男性の性暴力被害がこれまで公に語られることが少なかった背景には、「男は強くあれ」「据え膳食わぬは男の恥」などといった「男らしさ」にまつわる社会の暗黙の了解が影響していると著者らは指摘する。

 本書は、男性の性暴力が不可視化されてきた社会的構造の分析から、被害の実態、心身に及ぼす影響、そして回復や支援のあり方まで、さまざまな視点から論じた手引書。

(集英社 1056円)




最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  2. 2

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 3

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 4

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  5. 5

    田中将大が楽天を去った本当の理由…退団から巨人移籍までに俺とした“3度の電話”の中身

  1. 6

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 7

    あのちゃん追い風だった女優業に暗雲の炎上!「嫌いな芸能人」発言で反撃される痛恨

  3. 8

    高市首相応援議連「国力研究会」発足 “大政翼賛会”に入会しなかった70人と主な議員の名前

  4. 9

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に

  5. 10

    出口夏希の“男選び”がもたらす影響…伊藤健太郎との熱愛報道と旧ジャニファンが落ち込む意外