「たすけ鍼天神参り」山本一力著

公開日: 更新日:

「たすけ鍼天神参り」山本一力著

 深川で鍼灸治療院を営む染谷(せんこく)の娘で辰巳芸者のいまりは、芸妓をやめて父の仕事を継ごうと心に決めた。父に「染谷先生の鍼は世のひとの身体から痛みや苦しさを取り除いてくれる、たすけ鍼です」と言うと、染谷は肝をくくって娘を弟子として受け入れた。

 いまりの武術稽古修了の日、兄、勘四郎と、染谷の親友、昭年の息子重太郎と娘のさよりの3人が、茶屋で祝ってくれることに。師の宋田兆と川べりを歩いていると、木陰から出てきた男がぶつかってきた。いまりが一撃で2人を倒したのを見て、宋田兆は言った。

「宋田兆流護身術の免許を授けようぞ」

 女鍼師が活躍する時代小説の最新作。

(朝日新聞出版 1650円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"