「ガラム・マサラ!」ラーフル・ライナ著 武藤陽生訳

公開日: 更新日:

「ガラム・マサラ!」ラーフル・ライナ著 武藤陽生訳

 インドの貧しい家庭に生まれたラメッシュは、デリーにオフィスを構え、依頼人を志望大学に入れる「教育コンサルタント」を始めた。

 ところが、依頼人の金持ちの建設業者の息子、ルディはとんでもないバカ息子だった。一流大学合格を依頼され、ラメッシュは替え玉受験をする羽目に陥るが、ある日、ルディがテレビに出ているのを見て仰天する。ラメッシュは全国1位の成績を取ってしまったのだ。

 天才少年としてルディはメディアの人気者になり、ラメッシュはマネジャーを務めることに。だが、ルディがテレビでとんでもない発言をしたことをきっかけに誘拐事件が……。

 コミカルで破天荒なインドミステリー。

(文藝春秋 2420円)

【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾