「悪逆」黒川博行著

公開日: 更新日:

「悪逆」黒川博行著

 男神山の大迫邸に男が侵入した。大迫健司を縛り上げ、金庫の暗証番号を聞くと、「1.2・4.8」と答える。だが、その番号を押せば警備会社に通報がいくことを男は見抜いた。

 大迫は2階の寝室の金庫に1300万円ほど入っていると言ったが、男は、欲しいのは金庫の中の札束ではなく金塊だと言う。指を2本切り落とされ、大迫は池の中だと白状する。池から金塊が入ったボストンバッグを取り出すと、男は大迫を射殺した。

 事件の捜査にあたった大阪府警捜査1課の舘野は、かつて大迫が消費者金融の過払い金請求を代行する弁護士法人の経営者であったことを掴む。

 凶悪な知能犯に挑む刑事を描く警察小説。

(朝日新聞出版 2200円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々