「知れば知るほど怖い西洋史の裏側」まりんぬ著 佐藤幸夫監修

公開日: 更新日:

「知れば知るほど怖い西洋史の裏側」まりんぬ著 佐藤幸夫監修

 フランス王シャルル6世は自分の体はガラスでできていると思い込み、ふわふわの毛布で体を包み、転んで体が壊れてしまわないように服には鉄の棒を入れていた。15世紀から17世紀にかけて、この「ガラス妄想」という精神疾患に苦しむ貴族が多く、イスに座るのを怖がったりした。

 ガラス妄想が流行した時代はガラス職人の技術が高く、ベネチアングラスが大流行した。だが、ガラス製品のブームの終焉(しゅうえん)と同時にガラス妄想の流行も終焉する。

 ほかに、少女の血を肌に塗ると肌が若々しくなると思い、600人以上の少女を殺したハンガリーの貴族、エリザベート・バートリなど、西洋史に残る背筋が凍りそうな逸話が満載。

(KADOKAWA 1650円)

【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  3. 3

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  4. 4

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  5. 5

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  1. 6

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

  2. 7

    「デビルマン」(全4巻)永井豪作

  3. 8

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  4. 9

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  5. 10

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学