(72)耕書堂の新作「娼妃地理記」
それでなくとも手狭な耕書堂、五尺六寸という長身の娘がいるとイヤでも人目を引く。いかにも嵩高い。
だが、とせは根っから快活なうえ、あれこれ些事に拘泥せぬ、さばけた性格だ。
「両方とも面白い!」
とせが手にするのは『江戸しまん 評判記』と『娼妃地理記』、安永六…
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