「副大統領暗殺 上・下巻」リー・チャイルド著 青木創訳

公開日: 更新日:

「副大統領暗殺上・下巻」リー・チャイルド著 青木創訳

 次期副大統領のシークレットサービスのリーダー・フレイリックは、元恋人で殉死した同僚の弟であるジャックに、次期副大統領の暗殺を依頼する。自分たちの実力を試すため、外部の人間に標的を狙わせる「警護の監査」のためだ。

 依頼を受けたジャックに呼び出されたフレイリックは、たった5日間で次期大統領は3回以上も彼とその相棒のニーグリーに殺される機会があったことを教えられ愕然となる。フレイリックは、実は本当に次期副大統領に暗殺予告が届いていることを2人に明かし、協力を求める。予告状の発見状況から内部の関与が疑われ、ジャックとニーグリーは密かにシークレットサービスの内部調査を始める。

 アメリカ大統領選さなかの今、まさにお薦めの迫真の長編ミステリー。

(講談社 上・下各1210円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ