1960年、大阪生まれ。同志社大学法学部卒。「果てなき渇望」(文藝春秋ナンバー・スポーツノンフィクション新人賞)でデビュー。著書に「稀代の本屋 蔦屋重三郎」「絵師の魂 渓斎英泉」「楠木正成 河内熱風録」「ジョーの夢」「エデュケーション」など多数。
蔦重が障子を引くと、喜三二と春町がこちらを物憂げにみた。両人の前には空になった膳が二客、ぽつんという感じで残っている。少し開けた窓から、六月のねっとりした風が忍び込む。 今夜、吉原の引手茶屋「駿河屋」では江戸留守居役、諸藩の外交官が十人も集まって鳩首会談を催していた。 …
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