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増田晶文作家

1960年、大阪生まれ。同志社大学法学部卒。「果てなき渇望」(文藝春秋ナンバー・スポーツノンフィクション新人賞)でデビュー。著書に「稀代の本屋 蔦屋重三郎」「絵師の魂 渓斎英泉」「楠木正成 河内熱風録」「ジョーの夢」「エデュケーション」など多数。

(121)和学の大家は柔和な面持ち

公開日: 更新日:
切り絵・小宮山逢邦

 蔦重が鈴屋と呼ばれる邸宅を往訪したのは寛政七年(一七九五)三月二十五日。

「旦はん、ちょっと厠へ」

「またかい」、蔦重は呆れる。だが国学の四大人にあげられる大学者との面会、一九の緊張ぶりもむべなるかな。

「遠路をよく参られた」

 本屋主従は二階の書斎へ、… 

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【連載】蔦屋重三郎外伝~戯家 本屋のべらぼう人生~

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