(61)脳内で庄子の言葉が駆け巡る

だが──おれは記者だ。全国五大紙の奴らと違い、多くの修羅場をくぐって来た。そうしないと生き抜いてこれなかった。
渡部は自らの恐怖を必死に呑みこむ。
──こいつがほんとうに4×3なら、上等じゃねえか。それこそ世間の度肝を抜くスクープになり得る。社長賞でボーナスも出…
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