(75)運が良ければ生きているでしょう

堂前は照れたように、いちどだけうなずいた。
「一緒にこの事件、片づけよう」
「もちろん。そのつもりです」
庄子は安心した様子で見守っている林檎を見た。
「なんだよ」
「いえ、なんでも」
林檎の微笑を見て、庄子は誤魔化すようにまた息を吐いた…
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