「東野圭吾 公式ガイド 作家生活40周年ver.」東野圭吾作家生活40周年実行委員会編

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「東野圭吾 公式ガイド 作家生活40周年ver.」東野圭吾作家生活40周年実行委員会編

 芸人や友人としゃべっていると「書店で働くほど本が好きなんだね~。自分は読書はそこまでだな、あっ! でも東野圭吾は読むよ」と言われることがとても多い。たくさんの人の読書の入り口になり、読んだ人の心を掴み続けている唯一無二の作家、それが東野圭吾だ。デビューから40年も経つのにいまだに新刊が出れば激売れ、映像化も多数。国内だけでなく海外でも大ヒットした作品もある素晴らしき鉄人ミステリー作家。本書はその東野圭吾が作り上げた作品の魅力を再認識できるガイド本だ。

 まず最初に載っているのが全国のファンがそれぞれベスト3を投票した全作品人気ランキング。この1位から104位までの結果を見るだけでもかなり楽しいのだが、それぞれの作品に対しての読者のコメントがグッとくる。「自分がホテルマンになったきっかけの一冊」「マイナンバーカードを使う時いつも思い出す一冊」など、誰かの人生そのものに影響を与えている東野作品のパワーを感じた。

 ちなみに私も投票に参加した。1位から3位までを書くのだが、投票結果を見てみると、私のベストと実際の結果の差が開いている順位もあって興味深かった。私の順位↓結果の形だと、3位↓19位、2位↓2位、1位↓75位だった。私の1位は割と毛色が違う作品なので投票結果ベスト3には入らないとは思っていたがこんな下位なの!?と驚いた。ぜひどの作品か本書でチェックしていただき、私のベスト東野小説も読んでほしい。

 また東野圭吾本人による自著解説を読むと、今では考えられないぐらい売れなくてしんどい時期が彼にもあったことが知れる。ドラマ「ガリレオ」の原作小説として東野作品を知った30代より下の世代はここら辺の苦労話が興味深く読めるはず。

 投票した読者だけではなく西上心太や杉江松恋ら優れた書評家の東野圭吾論も読みごたえがある。ガリレオや新参者、マスカレード・ホテルなど実写化にもなった名作がなぜ優れているのかがきっとわかることだろう。

 あなたが知っている東野作品がより深く楽しめ、読んだことのない東野作品への興味が湧く。必ず次の東野作品へ導かれるガイドブックだ。東野圭吾ビギナーから玄人さんまでぜひ。 (講談社 792円)


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