• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

アデリーペンギンが群れて行動する本当のワケ

「せつない動物図鑑」ブルック・バーカー著、服部京子訳

 動物を見て可愛いとか、カッコイイと思ったことはあっても、「せつない」と感じたことはない。

 多くの人も同じだと思うのだが、本書を読むとそれは動物のことが本当はよく分かっていなかっただけだと気づかされる。

 例えば、仲良く群れで行動するアデリーペンギンだが、海に飛び込むときは非情な一面を見せる。おしくらまんじゅうをして1匹を崖から突き落とし、仲間が敵に襲われないかその目で無事を確認してから、一斉に海に飛び込むのだそうだ。

 動物の外見だけで判断していては分からない、そんな動物たちの「せつない」生態を紹介しながら、その素顔に迫るイラスト図鑑。

 夫婦になると一生を同じ相手と過ごすことで知られるメンフクロウだが、実は離婚率が25%にも及ぶそうだ。

 また、横長の四角形の瞳孔を持つヤギは、正面から真後ろまで360度近い範囲を見ることが可能で、常に自分のお尻の穴が視界のどこかに見えているのだとか。

 そんな「すごいけど、せつない」動物たちから、発情すると口と口でキスをするが、その目的はオスがメスの口にゲロを流し込むことだというコボウシインコなど「恋は、せつない」動物、クジラは歌で仲間と会話をするが、声が高かったため仲間が耳を貸してくれず、海の中で迷子になってしまったクジラなどの「さみしくて、せつない」動物、そして生後わずか2週間で流氷の上に置き去りにされ、6週間、餓死やホッキョクグマの恐怖に耐えなくてはならないタテゴトアザラシの赤ちゃんのように「おとなになるのは、せつない」動物たちまで。112の生き物たちのせつない真実を紹介。

 一読したら動物たちを見る目が変わり、よりいとおしい存在に思えてくるはず。

 (ダイヤモンド社 1000円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    正反対キャラを演じきる 佐藤健“視聴率40%男”の存在感

  2. 2

    沖縄県知事選で“黒歴史”隠し 佐喜真候補にもう一つの疑惑

  3. 3

    焼肉通いは序章…星野源が狙われる新垣結衣との要塞デート

  4. 4

    花田家は崩壊寸前…貴乃花親方は協会批判し妻は見舞い拒否

  5. 5

    “元彼”と同時引退? 幻に消えた安室奈美恵の「再婚」報道

  6. 6

    追悼・樹木希林さん 貫いた“奇妙な夫婦愛”と“ドケチ伝説”

  7. 7

    二宮和也はジャニーズの“条件”拒み…伊藤綾子と来年結婚か

  8. 8

    安倍自民がブチあげ「省庁再々編」は国民ダマしの常套手段

  9. 9

    安倍首相が総裁選で獲得 地方票「55%」の怪しいカラクリ

  10. 10

    吉澤ひとみの逮捕で…「元モー娘。」相次ぐ謝罪の違和感

もっと見る