誰がカツオを叱る? 悩ましい「波平」永井一郎さん後任問題

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 日曜の夕食どきに「ぶあっかも~ん」とカツオを叱るのは難しい。もったりとした重さがあり、最後が少しかすれる。それでいて、すっと耳に入ってくる滑舌の良さ。

 だれもが知っている声だけに、後任は苦労する。視聴者に違和感を与えるのは間違いないだろう。

 声優の永井一郎さんが亡くなった。1969年の放送開始からサザエさんで波平を担当。生前に収録されたのは2月9日放送分までという。

 残された時間はあまりない。いったい、だれが代わりにカツオを叱るのか。

 手っ取り早いのはモノマネで知られるタレントだ。山田康雄さんの死後、「ルパン三世」のルパン役はモノマネの持ちネタがあった栗田貫一がやっている。ただ、波平のマネが上手なタレントはいない。

 テレビ局関係者は、「やはりオーディションということになるでしょうが、視聴者は永井さんの声に慣れている。だからマスオ、カツオ、ワカメが代替わりしても、波平さんはずっと同じ。個性があればあるほど変更は難しいのです。例えばルパンの銭形警部は、実力ナンバーワンの山寺宏一さんになりました。でも、納谷悟朗さんのイメージが残り、違和感を覚える人は多い」と言う。

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