(10)「12球団で一番劣っている」発言の深層…指導者経験ゼロの松井監督vs工藤中日の開幕カードが楽しみなワケ
2004年、巨人の松井秀喜監督(52)がヤンキース2年目を迎えたときのことだ。
2月のフロリダキャンプ中、前年まで3年連続本塁打王を獲得した「A・ロッド」こと、レンジャーズのアレックス・ロドリゲス(51)がトレードでチームに加入した。
A・ロッドはキャンプ地のフロリダ州タンパに来るなり、私服で腕時計をしたままマイナー・コンプレックスでフリー打撃。打球は左翼後方の駐車場にあった報道陣の車を直撃、フロントガラスを粉砕した。
練習中のフリー打撃でもケタ違いのパワーを発揮。打球はまるでピンポン球のように、左翼を守る松井の頭上を軽々と越えていった。
その練習後だった。ある記者が松井に「打球が頭の上を次々と越えていく、あのパワー、すごいと思わない?」と水を向けた。すると半ばアキレ顔で「あのねぇ、(自分は)ファンじゃないんだからさぁ」と、一笑に付した。
この年に放った31本塁打こそA・ロッド(36本)の後塵を拝したが、108打点と打率.298はA・ロッド(106打点、打率.286)をしのいだ。
本塁打王5回、通算696本塁打とメジャーを代表するパワーヒッターが同僚になったからといって、引け目を感じたり、ひるんだりするようなメンタリティーではない。


















