マイケルに近づくほど出費…マイコーりょうの駆け出し時代

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「アメリカの芸能界とコネクションを持ちたい」と考え、06年くらいからひとりで渡米。ラスベガスでは長期滞在だと1泊分30ドルくらいの安いモーテルに泊まってました。

 プレスリーのソックリさんがよく来るカラオケバーがあって、そこのオーナーが「マイケル・ジャクソンは人気があるから、毎晩来てチップを稼がないか」と。米国ではバーのお客さんはソックリさんと写真を撮ったらチップを渡す習慣がありますから。

■一晩でチップ100ドル

 僕も毎晩行って歌ったらすっごく盛り上がり、写真撮影のリクエストも多くてチップが集まりましたね。だいたいひとり1ドルで一晩で100ドルくらい集まりました。日本人のマイケル・ジャクソンがラスベガスでアメリカ人から写真を撮られることで、「僕は本場の人に受け入れられるんだ、プロとしてやっていける」と自信になりました。シルク・ドゥ・ソレイユの関係者が見てくれて、「アナタ、必ず道が開けるから、この仕事ずっと続けなさいね」と言われた時は希望を持ちましたよ。


 マイケルの生前には本人と間違われたこともある。ベガスの高級ホテルで友人と待ち合わせした時、米国人が「マイケルっ!」と感極まったり。空港の税関では「仕事なにしてる?」と聞かれ、「マイケルのインパーソネーター」と答えると、手荷物チェックの係員が「ムーンウオークちょっと見せて」と言ってきた。見せると、喜んで「行っていいよ」と通してくれた(笑い)。

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