政治ネタ没問題 NHK籾井会長の“反論”で強まる自主規制

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  お笑いコンビ「爆笑問題」の政治家ネタをボツにし、批判されているNHK。8日、NHKの籾井勝人会長(71)が批判に対して“反論”した。

 定例会見でこの問題を問われた籾井会長。「(自分は)全く関与していない」と話す一方で、一般論として「個人名を挙げてネタにするのは品がない。しゃべる人も品性や常識があってしかるべきだ」と言い放ったのである。

 現在、2000人近いNHKのOBから「辞任要求」を突き付けられ、「失格」の烙印を押されている会長とはいえ、仮にも表現の自由を重んじる報道機関のトップなら「ボツにするべきではなかった」と発言するべきなのに、ボツに「賛意」を表したのだから驚くばかりだ。NHKの「言論封殺」を会長自身が認めたようなものだ。しかも「個人名うんぬん……」とは風刺そのものを全く理解していないことになる。

 そもそも「政府が右と言っているものを、我々が左と言うわけにはいかない」などと公言する籾井会長は「表現の自由」を“余計なもの”と考えているのではないか。

 元NHK政治部記者で評論家の川崎泰資氏がこう言う。
「会長が公の場でこういう発言をすると、現場はいま以上に萎縮するでしょう。自己規制の連鎖が始まりますよ」

 皆様のNHKが消える日がどんどん迫っている。

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