「いつ恋」劣悪介護描写が物議 フジの言い分と第三者の目

公開日: 更新日:

「放送開始直後から全国にあるわれわれの支部からも過激な描写が介護職の現場のイメージダウンにつながると懸念する声が上がっていました。主人公が疲弊しながら働いたり、極寒の自宅でストーブも買えずに体調を崩して倒れてしまうシーンもありましたが、若い人向けの番組で強調した演出をされると、それが介護職のベースだと誤解されかねない。われわれは介護福祉士の資格取得をサポートし、介護の現場は楽しさとやりがいと夢のある仕事だと伝える立場。介護人材の確保や育成は国を挙げて取り組んでいる。ドラマの影響力は大きく、制作にはあらゆる配慮をお願いしたいと考えています」(「日本介護福祉士会」担当者)

 フジには16日までに視聴者からも意見書と同じ意見が十数件寄せられているという。

 同局の見解と今後の対応については「さまざまな方から監修を受け、実際の介護の現場を取材した上で制作しておりますが、意見書で寄せられたお考えも貴重なご意見として今後の参考にさせていただきたいと考えております」(企業広報部)。

 第三者はどう見るか。介護施設の経営経験があり、「崩壊する介護現場」の著者でもあるジャーナリストの中村淳彦氏はこう言う。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー