橋本奈々未で話題 増える“浪花節的”アイドルのプロ意識

公開日: 更新日:

 弟の学費を稼ぐために――。そういって仕事に出る姉は、昭和の浪花節的なイメージだろうが、これ、人気アイドルグループ「乃木坂46」の橋本奈々未のことだ。バラエティー番組での引退発表で、貧しい家庭に育ち、弟の学費などを稼ぐためにアイドルになったこと、その弟が大学に入学し、母親に「無理しないで好きなことをしてください」と手紙を送られたことなどを語って、話題になっている。

 ファンならずとも「よくやった」とエールを送りたくなる話だが、同じような浪花節のエピソードを持つアイドルは少なくないという。アイドルライターの小野田衛氏が言う。

「アイドルにインタビューすると、イジメられっ子や不登校だったころの話がよく出てきます。そんなつらい経験から『見返してやる!』と強いハングリー精神を持ち、芸能界でのし上がるケースが増えているのです」

 その典型例が、でんぱ組.incの古川未鈴だという。

「彼女は、転校が多くて周りにうまく馴染めず、壮絶なイジメを受けていたことをバネにして活躍しています。イジメのエピソードは、楽曲の歌詞になっているほど。社会が窮屈になってきている中、メンタルが弱かったり、つらい思いを経験したりした子たちが、アイドルになることで立ち上がる。そういう姿が、同じような境遇で苦しんでいる子供たちに勇気を与えます。また、『つらいときには逃げてもいい』とメッセージを送りながら頑張っているのです」(小野田氏)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する