新藤風監督が追いかける 映画に心血注いだ祖父・兼人の姿

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 初監督作品となった2000年公開の「LOVE/JUICE」でベルリン国際映画祭フォーラム部門新人作品賞など多数の賞を受賞し、一躍注目を浴びた新藤風監督(40)は故新藤兼人監督の孫だ。兼人監督の晩年、足かけ7年は生活をともにしながら映画監督のあるべき姿を学んだ。

  ◇  ◇  ◇

「僕の人生を終わらせる気ですか!」

「でも、体調が……。病院へ行ってください」

「入院したら、映画が撮れなくなるじゃないですか?」

 何度、祖父とこんなやりとりをしたことでしょうか。心配するからこそですが、本人にすれば私が止めるのが邪魔でしかなかった。口喧嘩になり、泣きながら懇願したことも一度や二度じゃありません。

 晩年に撮った映画「石内尋常高等小学校 花は散れども」(08年)の撮影現場です。こんなやりとりを幾度となく繰り返しながら、祖父の真摯な生き方を学びました。祖父が言いたくなる気持ちもわかります。「石内――」の企画が進行し始めて間もなくのこと。風邪で肺炎を発症し、約2カ月入院したため、撮影が1年遅れてしまったのです。

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