トップセールスマン捨て噺家に 桂宮治を支えた糟糠の妻

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 成績は良かったですよ。全国各地の百貨店やショッピングモールから指名が入るくらいのトップセールスマンで、年収は大手企業勤務の同年代よりはるかに良かったですよ。

 でも、僕の中では限界でした。カミさんとは同棲中で、相談したら「一度の人生なんだから、好きな仕事したほうがいいよ。修業している間は私が働いて支えてあげる」って。後で聞いたら「お笑い芸人って話だったら絶対、反対してた」そうで、落語ならイケるって思ったらしいんです。

 それで腹を決め、後日開いた結婚披露宴の最後の挨拶で「退職します」って報告しましてね。来賓だった勤務先の社長は鳩が豆鉄砲食らったような顔されてましたけど(笑い)。

 だから、結婚してすぐに無職。しかもまったく落語家の当てがない。最初はインターネットで調べて毎日毎日、寄席通いです。それで師匠が国立演芸場で舞台に出てきた瞬間、「あ、この人!」。噺を聞く前に、もうビビビッて直感で決めてました。

■収入は20分の1に


 そしていざ入門。覚悟していたとはいえ、収入なんて知れてます。前座ですから、得られる給金は月数万円。片手まで行きませんよ。往復の交通費とカップラーメン1個食べたらおしまい。その年の年収は前年の20分の1以下です。

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