密着映画で見せたテレビ愛 萩本欽一「仕事と運」を語る

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 売れる決め手には、「当事者意識も大事。成功したら自信につながるし、失敗した時もすぐに挽回ができる。失敗した理由が自分で分かるからね」。

■事前打ち合わせも会議もなし

 3日から公開となった実録映画「We Love Television?」(日活配給)では、企画立案者でもある土屋敏男監督に「俺40、土屋は60作れ」とハッパをかけるシーンがある。こうして割合を伝えることで当事者意識がより強くなるわけだが、「4対6」の法則は誰にでも当てはまるものではない。そっくりそのまま拝借するのは「危険だよ」とも。

「『俺2割、おまえ8割』とか、相手の力量と自分との関係性によって配分を考えたほうがいい。間違えちゃったらトンでもないことになっちゃう。相手の優れている部分をきちんと把握して見極めないとね」

 やる気をそがないためには、事前の打ち合わせや会議もやらない。

「希望もなければ、発展もない。おまけに参加した人たちの才能までも潰しかねない。10個の意見が出て採用されるのは1つ。ボツになった9つの意見を出した人たちはどうなると思います? どんどん元気がなくなっていく。元気がなくなる要素がひとつでもあると物事は成功しないんですよ」

 キャスティングの難航が取り沙汰された「72時間ホンネテレビ」への出演の意向を示し、元SMAP3人の新しい門出をバックアップした欽ちゃん。

 ボンレスハムをおねだりするような関係がまたひとつ増えた。

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