ミーアキャット似の割込み男が踏んだ「虎の尻尾師匠<上>」
ペッコリ45度、ずんの飯尾和樹です。先日、新幹線のホームで並んでいるときにある出来事が起こりまして。
先頭から8番目くらいですかね、新幹線が到着したのでゆっくり前に進みながら乗ろうとしたら、30代半ばのミーアキャット似の男性が、自分の前の先頭から7番目ぐらいだった60代の細身の男性の前にス~ッと入り、何げに乗り込もうとしたんです。
えっ、割り込みじゃないのかな? と思った瞬間、60代の男性が滑舌良く、「すいません、皆さん並んでますよ」と優しい口調なんだけれど、迫力のある感じで言い放ったんです。30代半ばのミーアキャット似の男性は失敬失敬、あ~あ~そうだったんだ。いま、気づきましたというしらじらしい小芝居、というより、臭さがにおってくる“屁芝居”をかましていると、60代の男性が滑舌良くボリュームをちょいと上げて、後方を指さしながら「あの帽子をかぶってる方が最後尾です」と、必殺仕事人の中村主水並みに静かにバッサリ! ミーア、いや、もうミーアキャットでいいですね。ミーアキャットは軽く会釈し、飯尾家世帯主の横をいやいやと呟きながら恥ずかしそうにフェードアウト。いや~、自分には、60代男性の背中にはサッカーのエースナンバー「10」が見えました!