「幸色のワンルーム」問題 テレ朝とABCの対応が異なるワケ

公開日: 更新日:

「同マンガは16年9月、ツイッターにはじめて公開されたが、寺内樺風容疑者が半年前に逮捕されたタイミングもあって早い段階からネット上で話題になっていた。そのことはABCの制作陣はもちろん、テレ朝も把握していたが、映画『万引き家族』が大ヒットし話題になればなるほど、同映画に対する誘拐を美化しているといったアンチの声も広がったため、本当にドラマは大丈夫なのかと急に雲行きが怪しくなった」

■民放キー局はスポンサーの抗議に敏感

 もっとも、途中でハシゴを外された格好となった出演者や制作関係者はたまったもんじゃないだろう。作家でアイドル評論家の中森明夫氏はこう言う。

「テレビ局の中でも特に民放キー局は、スポンサーからの抗議にとても敏感になっている。制作過程ではあらゆる判断が求められるだろうが、われわれ視聴者は演じる役者に一分の非もないことを改めて認識しなければならない。ネットとは不思議なもので潰されそうになるとアンチが反転し、応援の声が上がったりする。主要キャストの若い役者たちはそういった声を糧に頑張ってもらいたいですね」

 役者や制作陣は作品性を高めて、“見送り”にしたテレ朝をギャフンと言わせるしかない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  2. 7

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  3. 8

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 9

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  5. 10

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?