大高宏雄
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大高宏雄映画ジャーナリスト

「華氏119」期待はずれ? 伸び悩むM・ムーア監督の最新作

公開日: 更新日:

 それは批判のみを研ぎ澄ませることで黒白をしっかりつけ、その手法として突撃取材を行ってきた彼の撮影手法の揺らぎに見えた。時代は、9・11後の米国を描いた「華氏911」からさらに悪化の度合いを深めている。トランプ台頭を経て、彼は自身のこれまでの製作手法に少し懐疑的になったのではないか。

「華氏119」は、実にまっとうな政治的ドキュメンタリーであり、それは自制的な作品でさえあった。だが、観客側から見ると少々期待はずれだった気がしてならない。黒白を明確にするプロパガンダ的な製作手法だと、妙なワクワク感、爽快感が充満して関心がもたれるのに、自制的だとその度合いが弱まる。映画は“武器”になり得るのか。ムーア監督は正念場を迎えたと思う。

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