著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

“福島三羽ガラス”」最大のヒット曲は戦時歌謡「暁に祈る」

公開日: 更新日:

 8月14日から「エール」再放送シリーズも第9週に入った。第8週で早稲田大応援歌「紺碧の空」を書き上げ、ようやく自信を取り戻した主人公・古山裕一(窪田正孝)。第9週では幼なじみの古山、村野鉄男(中村蒼)、佐藤久志(山崎育三郎)の3人が揃う。

 この3人のモデルは古関裕而、作詞家・野村俊夫、歌手・伊藤久男。ドラマでは「福島三羽ガラス」という呼称を使っているが、3人とも日本コロムビアの専属だったので、実際は「コロムビア三羽ガラス」と呼ぶことが多かったようだ。非常に仲がよく、ドラマでも描かれている通り、3人でヒット曲を出そうと誓い合っていた。

 古関の最初のレコードとなった「福島行進曲」は野村の作詞。野村にとっても初めてのレコードだった。だが、歌ったのは残念ながら伊藤ではなく、別の歌手だった。

 なかなかレコードを出せず、売れなければコロムビアをクビになるかもしれないという恐怖があった古関は、福島行進曲のキャンペーンに精力的に取り組んだ。自身も学生時代によく通った福島市の楽器店では、楽譜抽選会も開いている。当たった購入者20人に直筆の楽譜をプレゼントしたのだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    巨人・岡本和真「メジャー断念」に現実味…“元エースと4番”の同時流出はあり得ない?

  3. 3

    日本ハム栗山CBOが二刀流高校生のドラフト指名を示唆した本当の理由は《ソフトバンクけん制》か

  4. 4

    世界戦略を重視する名門ヤンキースが巨人・岡本和真に熱視線!両者は《相思相愛》との情報も

  5. 5

    与野党一騎打ち「自公落選危機」は23人!裏金、旧統一教会、高市推しが「凶」に【一覧あり】

  1. 6

    元ジャニーズひかる一平さんが語る 事務所退所後の苦労と性加害問題について思うこと

  2. 7

    日本ハム新庄監督「このまま退団」なら…球団、選手、コーチはドン引き&大ヒンシュクだ

  3. 8

    田原俊彦が干された真相…「BIG発言」だけではなかった

  4. 9

    巨人がマエケン獲得へ!カープ復帰は望み薄《夫人も在京志向できっと巨人》と広島OBも悲観的

  5. 10

    阿部巨人V奪還を手繰り寄せる“陰の仕事人” ファームで投手を「魔改造」、エース戸郷も菅野も心酔中