岩佐真悠子の引退で「明日はわが身」売れない役者のリアル

公開日: 更新日:

 そもそも俳優一本で食っていけるのは、ごく一握り。今やすっかり売れっ子バイプレーヤーの小手伸也(46)が昨年までコールセンターでアルバイトしていたのは、知られた話だ。

「実は役者にとって台本(マニュアル)があって、決められたセリフを話すコールセンターの仕事は“お手の物”なんですよ」と、ある劇団関係者がこう明かす。

「時間の融通も利かせてもらえるし、通行人から『どこかで見たことがあるな』と言われる程度に顔バレしている役者にとっては、お客さんと顔を合わせずに済むから好都合でもある。なので、コールセンターでアルバイトしている役者は意外と多いんです」

 今はウーバーイーツなど配達のアルバイトで食いつないでいる若手も多いという。

「自転車で配達すると『体が絞れていい』なんてのんきなことを言っていますね。まだ売れてもいない若い連中は、コロナ禍で役者の仕事が減っても前向きですが、厳しいのは、役者一本で何とかやってきて、岩佐さんのように、そこそこ顔バレしそうな“中堅”です。プライドもあって『今さらアルバイトなんて』と痩せ我慢していたりする。同情されたくないのかもしれませんが、仕事は減る一方で、生活はカツカツ。岩佐さんは他にも“事情”があったようですが、きっぱりと引退を決めたのは、ある意味、立派だと思いますよ」(芸能プロ関係者)

 コロナ禍の終息を祈らずにはいられない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ