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荒木経惟写真家

1940年、東京生まれ。千葉大工学部卒。電通を経て、72年にフリーの写真家となる。国内外で多数の個展を開催。2008年、オーストリア政府から最高位の「科学・芸術勲章」を叙勲。写真集・著作は550冊以上。近著に傘寿記念の書籍「荒木経惟、写真に生きる。荒木経惟、写真に生きる。 (撮影・野村佐紀子)

<13>勘三郎さんとはすごく通じ合っていたような気がするね

公開日: 更新日:

オレの場合は、被写体に育てられたんだ

 写真に関してはオレのことをさ、すごいぞ、ほんまもんだぞというような感じで来てくれるから、こっちは嬉しいし、撮りたいと思うじゃない。育てるとか、勉強するとか、そういう言い方があるけど、オレの場合は、被写体に育てられたんだ。いいヤツが、次々と来てくれる。向こうからおだててくれる。おだてられるのが、好きなんだよ(笑)。

 勘三郎さんとは撮影の後に一緒に六本木のバーに行くとさ、大声合戦やったりとかしてね。楽しかったねえ。すごいのはさ、夜中の1時2時に、「みんなお互いに彼女呼ぼうよ」って言うんだよ(笑)。それでさ、何するわけじゃないけど、大騒ぎして歌ったりとかして。そうしているうちに夜が明けちゃうじゃない。帰りゃいいのに、本人帰らないの。どこに行くかっていうと、歌舞伎座に戻るんだよ。それで昼の部をやるんだもの、寝ないで。すごいよ~、怪物だよ(笑)。

 オレも酒飲んでいたときは、毎晩、やってたもんな。(荒木は2008年に前立腺癌を患ってからお酒を飲んでいない) 今、飲んでるんだよ! 寝る前に養命酒。これがうまいんだな、アハハ(笑)。

(構成=内田真由美)

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