著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

チャンバラトリオ山根伸介 巨人負けならラジオをゴミ箱に

公開日: 更新日:

 テレビのロケでお邪魔しましたが、最初は滑稽な姿に笑ってしまいましたが、最後まで真剣に続けられる姿はもはや崇高な「儀式」。これほどのファンに応援されていれば選手冥利に尽きるなと思ったものです。

 85年にお近づきになってからは、巨人が日本シリーズに優勝するとご自宅へ祝電を送らせていただきました。後日、劇場でお会いすると満面の笑みで頭を深々と下げて「本多さん、ありがとうございました!」と心の底からうれしさが伝わってくるお礼を言ってくださる。山根師匠のうれしそうな顔が見たくて、(阪神ファンでありながら)巨人の優勝を願っていたものです。現在も天国から原巨人日本一に向けて声をからして応援されていることでしょう。

 チャンバラトリオさんといえば「ハリセン」の元祖。ボケた時にツッコミが頭を叩く「ハリセン」を「頭(かしら)」と言われた南方英二師匠が考案したそうです。特注の厚紙を折りたたんで、大きな音はするけれど実際にはそれほど痛くないという優れもので、私も作り方を教えていただき、舞台で使わせていただきました。

 ある時、山根師匠の弟子が段ボール紙で本物そっくりに作ったヤリをむき出しのままタクシーから劇場へ走り込んだために通報され、警察隊が駆けつけて大騒ぎになったこともありました。これも昭和の良き時代の一コマです。

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