著者のコラム一覧
池内ひろ美家族問題評論家

1961年、岡山県生まれ。自身の離婚をきっかけに、人生をリストラクチャー(再構築)するため前向きに選択する離婚を「リストラ離婚 妻が・夫を・捨てたわけ (講談社文庫)」と名づけて上梓。以降著書は31作に及ぶ、夫婦・家族問題評論家の草分け的存在。現在、ガールパワー代表理事、家族メンター協会代表理事、内閣府後援女性活躍推進委員会理事をつとめる。

樹木希林「泥中の蓮」の一生涯 別れない妻たちの希望の星

公開日: 更新日:

 一般の家庭でも、夫が本宅へほとんど帰ることがなくとも離婚に応じない妻たちもいます。過去にたくさんの恋人がいても、裕也さんは“希林さんの夫”として生涯を終えました。配偶者が亡くなった後にできる死後離婚(姻族関係終了届)の手続きを裕也さんは取っていません。

 結婚生活のほとんどが別居であっても、希林さんは自宅で裕也さんの個室を整え、裕也さんが身に着けたお古の下着をまとっていたというエピソードを聞いて“女心のいじらしさ”を感じるか、“執念深さ”と思うか、その受け止め方は人によって大きく分かれるところでしょう。あの飄々とした希林さんの語り口から怨嗟の声を聞くことはありませんでしたが、彼女の人生はあたかも「泥中の蓮」のようです。どれほど夫が浮気し、事件を起こし、混乱した環境に身を置いていても、清く生きる。美しい蓮の花が咲くには、どろどろの汚れた水や泥が必要で、澄みきった真水の中では美しく大きな蓮の花は咲かないといわれています。

 日本の覆面アーティスト、ウォルピスカーターさんの「泥中に咲く」の歌詞を思い出し、若い年齢のウォルピスカーターさんが希林さんと似た感覚を歌っていることに気づきます。「別れない妻」たちにとって、希林さんは「希望の星」といえるでしょう。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網