著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

サンミュー初のお笑い ブッチャーブラザーズが歴史作った

公開日: 更新日:

 その前に、四十数年前の当時のライブ(会場)事情を説明しておくと、現在のようにお笑いライブが行われない日はない!! どころか、お笑いがライブをやること自体が珍しきことであったのだ。

 そもそも……と、いうか!確かに都内にライブハウスというものは「ロフト」であるとか、渋谷公園通りの日本基督教団東京山手教会の地下にあった「渋谷ジァン・ジァン」など、ないことはなかったのだが、そこは音楽をやるスペースで、お笑いなんてまずやってなかったのだ。

 じゃ、お笑いはどーなっていたかというと……「お笑いスター誕生」などの若手登竜門番組はあったが、だれもが出演できるはずもなく、お笑いをめざす若者のほとんどがベテラン芸人に弟子入りをして演芸場の舞台をめざしたりストリップ劇場の幕あいのコントに出て、お客さんから「女の裸見に来てんだ! 引っ込めテメーラ!」と物を投げられたり、酒を飲んでホステスを口説いているのにだれが笑う(ってか、芸人のネタなんか聞くかって?)のキャバレー営業や地方の温泉ホテルに長期泊まり込んでのショータイム出演、さらには地方の開店イベントのにぎやかしなどなど……「ライブ」なんてカッコイイ言葉とはかけ離れた世界に生きていたのだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ