NHK紅白の過去最低視聴率に「3つの敗因」 長年培ってきた番組テーマの根幹を自ら覆した

公開日: 更新日:

 昨年大晦日に放送された、「第72回NHK紅白歌合戦」の平均世帯視聴率が34.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、歴代最低視聴率を更新した。配信サービス「NHKプラス」でも生配信していたため、ネットからの視聴が増えたことも視聴率低下の原因と考えられるが、裏番組の特番である「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで 笑ってはいけないシリーズ」(日本テレビ系)が今年は休止だったにもかかわらず、視聴率が思いのほか振るわなかった印象だ。

■凝り過ぎた演出によって歌の魅力が低下

「まず理由の一つして挙げられるのが、オリンピック、パラリンピックの続きを見せられているようなテーマと演出の連続で、そもそも紅白が長年守ってきたコンセプトと噛み合っていなかったように思います。2021年のテーマは『Colorful~カラフル~』で、番組全体の作り方も『多様性』を全面に押し出したものとなっていましたが、そもそもが男女が紅白に分かれて歌を披露するという、これまで培ってきたテーマを根幹から揺るがす番組作りはやはり見ていて、限界がありました。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い