「元彼の遺言状」視聴率1ケタ大苦戦…綾瀬はるかと大泉洋は〈新章〉で低迷脱出なるか

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 テレビコラムニストの亀井徳明氏は「日曜劇場と比べる意味もないし、視聴率も一般視聴者には関係ないこと」としつつ、この苦戦ぶりについてこう語る。

「前クールの『ミステリと言う勿れ』がかなり原作に忠実だったのに対し、『元彼』は原作部分は2話で終わり、ヒロインの弁護士のキャラクターを使いつつもドラマオリジナルの要素が大きい。事件部分、コメディー部分、それに“食”の部分など盛りだくさんなのは、一般的なテレビ視聴者にとっての見やすさを重視してのアレンジだと思いますが、そのバランスが難しかったのでしょう。僕はコメディーとして楽しんでいますけど」

 確かにネット上にも、ネガティブな意見に混じって〈綾瀬はるかの“剣持麗子”がイメージにピッタリ〉〈原作は知らないが、考察とか関係なく気楽に見られる〉などと応援する声もある。

 そして30日放送の第8話では、大泉演じる“篠田”が殺人犯として警察から追われる身であることを麗子に告白して、〈新章〉がスタートする。

「ミステリー部分に〈そう来るか!〉という驚きや、〈なるほど!〉という納得が少ないだけに、綾瀬さんと“バディー”の大泉洋さんとの掛け合いに頼りすぎているように感じますね。2人も制作サイドのオーダーによく応えて演じているとは思いますが、この2人の“異色バディー”なら、この原作・脚本じゃなくてもよかったような……これで綾瀬さんや大泉さんの人気に傷がつくようなことはないでしょうが、いずれにせよ、次の7月クールも新川帆立氏原作のミステリー『競争の番人』が控えているので、月9の意地として1ケタのままでのフィニッシュは避けたいでしょうね」(前出のテレビ誌ライター)

 果たして〈新章〉をうたった効果は表れるのか?

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