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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

40年の歴史に幕…「タモリ倶楽部」のタモリは日替わり定食の白米だった

公開日: 更新日:

 金曜深夜の人気番組だった「タモリ倶楽部」が40年の歴史に幕を下ろした。昭和の深夜番組をリードした「11PM」の24年半と比べても驚異的な年数だ。深夜で人気になるとゴールデン帯に格上げされるものだが、「タモリ──」はだからこその人気。動かす必要はなかった。

 週末の疲れを癒やす「脱力系番組」はオープニングから斬新だった。さまざまな色の下着で包まれた女性のお尻が目まぐるしく動く。目の保養をしたところで、シュールな話が始まる。

 なかでも人気コーナーだったのが「空耳アワー」。普段の生活のなかでも空耳経験はよくあること。例えば、「消臭力」のCMが「長州力」に聞こえるように……。ラジオでの方がやりやすい企画を、空耳に合わせた映像を加えて(時には無理もあった)テレビ化した。

 NHKの人気番組「チコちゃんに叱られる!」も、昔のラジオでやっていた「素朴な疑問」のような話を映像化して成功した。司会をゆるキャラのチコちゃんにしたように、「タモリ──」も芸人やタレントを使わずタモリを起用した。

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