著者のコラム一覧
松尾潔音楽プロデューサー

1968年、福岡県出身。早稲田大学卒。音楽プロデューサー、作詞家、作曲家。MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。プロデューサー、ソングライターとして、平井堅、CHEMISTRY、SMAP、JUJUらを手がける。EXILE「Ti Amo」(作詞・作曲)で第50回日本レコード大賞「大賞」を受賞。2022年12月、「帰郷」(天童よしみ)で第55回日本作詩大賞受賞。

国葬のようなものから1年、この国の大切なことはムードで決まっていく

公開日: 更新日:

 一見してそれと分かるような〈右〉または〈左〉を求めてこの映画を観ると、おそらく肩透かしを食うことになる。なぜなら大島監督は冷静さを失わないから。冷静は、はかなく、わかりにくいものだ。それと似たわかりやすいものを冷徹と呼ぶが、冷徹は情熱の亜種であり、冷静はむしろもっと遠くにある。有島武郎言うところの「愛の反対は憎しみではない。愛の反対は愛しないことだ」の理屈に近い。著しく高い不感熱性を備えた大島新の作品は、ゆえに自ら熱を放つ。そういえば、彼が起こした映像制作会社の名前はネツゲンというのだった。

 試写で観てわいてきた名前のつかない感情。その正体を確かめたくて、今週日曜(9月17日)、ポレポレ東中野の正午の回上映後に、監督と公開トークを行うことになった。ご興味あればぜひご来場ください。一緒に考えましょう。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自転車の「ハンドサイン」が片手運転ではとSNSで物議…4月1日適用「青切符」では反則金5000円

  2. 2

    九州国際大付野球部で暴力事件 楠城監督が日刊ゲンダイに明かした「不祥事」への言い分

  3. 3

    渋野日向子が米ツアー「出場かなわず」都落ちも…国内ツアーもまったく期待できない残念データ

  4. 4

    世界陸上マラソンで金メダル谷口浩美さんは年金もらい、炊事洗濯の私生活。通学路の旗振り当番も日課に

  5. 5

    日本ハム伊藤大海が受けた甚大被害 WBC「本当の戦犯」は侍ジャパンのベンチだった!

  1. 6

    高利回りの「個人向け社債」に注目 短期の募集で早い者勝ち

  2. 7

    WBC惨敗は必然だった!井端監督の傲慢姿勢が招いたブルペン崩壊【総集編】

  3. 8

    高市首相が自衛隊派遣めぐり安倍側近と壮絶バトル→「クビ切り宣言」の恐るべき暴走ぶり “粛清連発”も画策か

  4. 9

    政権内で孤立する“裸の高市首相” 「ストレス高じて心因性疾患」を危ぶむ声

  5. 10

    駐車トラブルの柏原崇 畑野浩子と離婚