著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

無駄話番組「きらきらアフロ」「バラダン」を惜しむ…地上波から消える長寿番組の悲喜こもごも

公開日: 更新日:

 お気に入りだった番組の終了は馴染みの店が突然閉店してしまったようなそんな寂しさがある。

 例えば、「きらきらアフロ」(テレビ東京系)。笑福亭鶴瓶(72)と松嶋尚美(52)の台本なし、打ち合わせなしのトーク番組で、日常に起こったことや気になることを話すだけで、見ても知識や教養が身に付くわけではないが、そのユルさが魅力だった。

 要はただの無駄話だが、コロナ以降、リモート会議が主流になった時代だからこそ、そのありがたみがわかる。そういう意味でも今、必要な番組と思うのだが、23年半の歴史に幕を閉じた。

 もう一つの無駄話番組「バラいろダンディ」(TOKYO MX)も終了。夕方の「5時に夢中!」と夜の「バラダン」。MXを代表する2大生放送の一つが終わってしまい、片翼がもがれた思いだ。

 ミソもクソも一緒、専門家でなくとも政治や経済にモノ申していい、なんでもアリな雰囲気は今の窮屈になったテレビからなくなったもので。だからこそ続けて欲しかった。残念でならない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  2. 2

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 3

    箱根駅伝は「勝者のノウハウ」のある我々が勝つ!出雲の7位から良い流れが作れています

  4. 4

    女子プロレス転向フワちゃんいきなり正念場か…関係者が懸念するタレント時代からの“負の行状”

  5. 5

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  3. 8

    学歴詐称問題の伊東市長より“東洋大生らしい”フワちゃんの意外な一面…ちゃんと卒業、3カ国語ペラペラ

  4. 9

    村上宗隆、岡本和真、今井達也のお値段は?米スカウト&専門家が下すガチ評価

  5. 10

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方