著者のコラム一覧
高倉文紀女優・男優評論家

札幌市生まれ。女優・男優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がけるほか、テレビ番組や週刊誌などにコメントを提供。インタビューしたことがある現役の女優は300人以上を数える。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

永瀬莉子は正統派の役も個性のスパイスを加えて巧みに演じる「ソニー女優」だ

公開日: 更新日:

 初期の出演作では、2020年に石原さとみが主演した「アンサング・シンデレラ」(フジテレビ系)第1話で1型糖尿病患者という難しい役を演じた姿が、印象に残っている。

 ひと癖ある役を演じる機会が多く、これまでにひきこもりユーチューバー(ドラマ「夫を社会的に抹殺する5つの方法」)、珍味好きヒロイン(「春は短し恋せよ男子。」)、学生IT起業家(「この素晴らしき世界」)、コスプレが好きな金髪ギャル(「その着せ替え人形は恋をする」)などを演じてきた。

 今回の「御上先生」で演じている櫻井は、今までと違って割と正統派の役ではあるが、個性のスパイスを加えて巧みに表現している。

 永瀬莉子は、ハリウッドザコシショウ、錦鯉やす子ら個性的な「ソニー芸人」の活躍で有名になったソニー・ミュージックアーティスツの俳優部門に所属する「ソニー女優」だ(先輩女優も倉科カナ二階堂ふみら個性派揃い)。

 彼女の洗練された存在感は、ウォークマンや初代VAIOノート、AIBO、エクスペリアなどの歴代ソニー製品のクリエーティブなデザイン性に通じるものがあり、キラリと光る個性に見とれてしまう。

 今後もドラマや映画の物語に登場するだけで、たたずまいが絵になって世界観をつくり出すことができる女優として、主役級の活躍を見せるに違いない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  2. 2

    崖っぷち渋野日向子に「日本人キャディーと縁を切れ」の声…外国人起用にこれだけのメリット

  3. 3

    だから今年の日本女子オープンはつまらない…“簡単コース”で予選カットラインは史上最少「-1」

  4. 4

    森保監督がブライトン三笘薫を代表招集外にしたウラ側…10日パラグアイ戦、14日ブラジル戦へ

  5. 5

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  1. 6

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  2. 7

    フリーの風間俊介&生田斗真は大活躍も…旧ジャニ「ドラマ班」次世代は“自称”止まりの寂しい現状

  3. 8

    テレビはグルメ、熊、線状降水帯ばかり…もっと大事なことを放送したくないための隠れ蓑か

  4. 9

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  5. 10

    次の自民党総裁選が誰でも菅義偉が“陰の主役”…絶対王者の力の源泉は何なのか?